「さぁ、着いたよカナメ、ここがフォッグフォレスト」
「略してFFか……」
「え?」
「あ、いや何でもない」
とにかくここに玄武がいるらしい。
案外近かったな……。
もしかして、近いから南からって言ったのかな、ジジモンは。
俺としては性格が良いから、とかのが嬉しいが……。

と、そんな事を考えていたら村が見えてきた。
なんというか人気はないが……。

「あ、カナメ、あそこにメラモンがいるよ」
「え、あ、知り合い?」
確認をとるまでもなくドルモンはメラモンへ駆け寄っていた。
が、なんというか、面倒くさそうに地べたにうつ伏せになっている。
怪我してるとかそんなんじゃなく、本当に面倒くさそうに……。
これは何かあったのか……?

「メラモン、何そんなとこで寝てるの?」
「あぁ? こんな涼しいんじゃ俺達やる気でねぇんだよ」
メラメラ燃えてるもんね、アンタ……。
けど、俺にはこの涼しさちょうどいいんだけど……。
なんというか、滝の近くにいるみたいにマイナスイオンたっぷりな感じが……。
じゃない!

「なぁなぁ、俺達シェンウーモンに会いたいんだけど、どっちか分かるか?」
「あぁ? シェンウーモン? お前アホだなぁ、シェンウーモン様は北を守る神様なんだぞ?」
あぁ〜、俺と同じ発想してるのがやっぱりいたよ。
というか、ジジモンの話も事実だったのか?
何かもう馬鹿げた話だよな、やっぱ……。

「あ〜それにしても火山が懐かしい……。スーツェーモン様はいったい何故こんな森に……」
「え? ここ前は火山だったのか?」
「あぁ、そうだぞ、ここはデス・マウンテンと呼ばれてて火山なんだ。本当はな」
やれ、どっこいしょと呟きながらメラモンはうつ伏せの体勢から胡坐の体勢に移る。
凄く親父くさい……。
じゃない、さっきドルモンはここFF……じゃない、フォッグフォレストて言ってたのに。
聞いてみよう。

「ここはフォッグフォレストじゃないのか?」
「お前アホだなぁ、フォッグフォレストはシェンウーモン様の領域だよ、こことは正反対」
余計に訳分からなくなってきた……。
ドルモンは何を思ってここをフォッグフォレストと……。
いや、今はそんな事重要じゃ……。
メラモン 成熟期 Da種
とまぁ、Dモバイルが解説始めたが俺は聞いていなかった。

「あぁ、ごめ〜ん、オイラ、見た目同じだからフォッグフォレストと勘違いしてた」
重要じゃないと言ったそばから解説……。
ある意味親切……なのか?

とかそんな事はどうでも良くて。
結局話が進展しねぇ!

「あ〜まぁ、いいや、面倒くさいからお前達、山の頂行ってスーツェーモン様説得してきて……」
などと言いながらまた横になるこのメラメラ親父、もといメラモン。
山の頂ってどこだよ!?
ここ森だよ? 平坦だよ?
どこを指して頂と言うのかな? ねぇ?

「あ〜もう、ほらあそこに妙に出っぱった木のとこあるだろ、多分そこだよ。Zzz...」
投げやり……。
そして、この睡眠速度……。
某アニメのいじめられっ子かよ……。
それより、何だろう、俺心見透かされてないか?
まぁいいや、何かがメラモンの指差した方向にあるらしいし。


見上げて……。
あった、多分あ、れ?
気のせいかな……。

「ドルモン……」
「ん?」
「今あのでかい木動かなかった?」
「え?」
もう一度よく見る。
ゆっくりと、少し浮いて……。
そして、ゆっくりと左に動いて……。
また浮いた分だけ沈む。

動いてる……。
木が動くのか?!
いや、もしかして、アレもデジモン?

「あ〜動いたね、オイラも見えたよ」
「追いかけるぞ!」
「オッケー」
これはもしかしたら重要な手掛かりになるかも知れない。
そう期待しつつ走った。

その5分後……。

「あれ、あの木どこ行った?!」
「霧が深くて見えないよ……」
結局手掛かりは見つからなかったりする。
代わりに……。
ガサッと後ろの方で何かが動いた。
何かが這いずっているような音も……。

これは何だろう……。
嫌な予感しかしない……。

「お前達そこで何している」
「でっかい白蛇!」
「失敬な、我が名はサンティラモン。スーツェーモン様に使える神官デーヴァの一人である」
えっへん、と胸(腹?)を張って如何にも偉いです、とばかりだ。
ともあれ、悪い奴ではなさそうだ。
ひとまず安心しておく。

「それより、お前達ここで何をしておる?」
「ちょっとシェンウーモンに会いに」
「そうか、お前達がシェンウーモン殿の仰っていた者達か」
お、何か話は通ってるみたいだ。
それじゃぁ、案内頼めるかもしれないな、と希望が沸いてきた。
のも束の間、サンティラモンはこちらに倒れこんできた。

「ちょ、どうした、お前!?」
「ふ、このサンティラモン油断してしまってな……。敵襲にあったのだ……」
「なんだって?!」
このデカいサンティラモンを痛めつけられるとはいったいどんな敵なんだ……。
偉そうな割にもしかして弱いのか?
神官だしなぁ、もしかしたら攻撃手段を持ってなかったのかも。
でも、神官なら回復手段はありそうだが……。

「ここに逃げていたのか、サンティラモンよ」
「く、追いつかれてしまったか……」
「何だこいつは……」
ケンタルモン 成熟期 Da種 必殺技ハンティングキャノン
信頼の親切さだ……。
けど、何か情報増えてないか?
気のせい?

「ん? 誰だそいつらは」
「この者達は関係ない、お前の相手は我のみで十分だ」
「あ〜いいよ、下がってて。成熟期なら相手した事あるから」
クワガーモンも成熟期だったし、何とかできるだろう。
とりあえず、手負いを相手させるわけにはいかないしな……。
などと考えていたら上の方から何かが聞こえた。

「ホーリーショット」
咄嗟にサンティラモンが俺の上に被さってきた。
その直後、光がサンティラモンの背中で弾けるのが見えた。
俺を庇った?

「大丈夫か?」
「え、あぁ、それよりお前の方は……」
「!……ぐぅぅ」
そう言ってサンティラモンは倒れた。
やっぱり痛かったのか……?
それにしては不自然なような気もしたが、気にしてる余裕はなかった。

今度はケンタルモンの方が腕の銃火器を構えていた。

ユニモン 成熟期 Va種 必殺技ホーリーショット
そして、遅いDモバイルの敵のデータ報告

「メタルキャノン!」
と、ドルモンがケンタルモンの銃火器に鉄球を当てて軌道を逸らしていた。
ナイスだ、ドルモン。
今回はDモバイルよりもドルモンのが親切……。
て、んな事より、戦闘開始だ。

しかし、二対一じゃ少し分が悪いか?
それに片方空飛んでるしなぁ……。
けど、こっちから良く見えないし、多分空の奴もこっちはあんまよく見えてないよな。
薄っすらと影見えるけど。

「よし、これで行こう」
「ん?」
「作戦、思いついた」
数秒の後俺達はサンティラモンの傍を離れた。
サンティラモンを巻き込みかねないからな。
とりあえず、ケンタルモンもユニモンも俺達を追いかけて来るのがわかった。

よし、と少し止まる。
と、向こうの二体も動きを止めた。

――戦闘、開始だ!

「ドルモン、メタルキャノン、ユニモンに!」
わざわざでかい声での指示。
そして、ドルモンもそれに従う。
が、やはり避けられる。

さすがに鉄球の速度じゃ空を飛んでるユニモンに届くとは思っていない。
勿論、そんな事は分かりきっていた。

「くそっ、ならケンタルモンに攻撃だ!」
「メタルキャノン!」
と、やってる隙にケンタルモンとは間を取って離れる。
ちょうど、ぼやけて見難いぐらいの位置まで。
後は攻撃を避け続ける。

「右に避けるぞ!」
「オッケー」
「今度は左だ!」
大声での指示も忘れずに出し続ける。
次第に相手もこの声で判断し避ける方向へ攻撃を繰り出すようになってきた。
ニヤリとここまでの順調さに笑みが零れる。

「それじゃぁ、分かれるぞ、ドルモン」
「オッケー、気をつけてね?」
「分かってる」
そう言いながら俺はDモバイルを取り出した。
Dモバイルの画面の光が霧の中では俺を見つけやすくする事だろう……。

と、予想通りに攻撃は俺の方に集中してくる。
ドルモンには隠れながらある位置に移動するように言ってあるからな。

「己、ちょこまかと……」
「しかし、ドルモンは人間が危ないというのにどこに……」
「今だ! ドルモン、飛べ!」
その合図と共にユニモンの近くの木から何かが飛び出す。
ドルモンの場所を探るためだろう、ユニモンは少し低空を飛んでいた。
それが今はアダとなって、反撃の機会を与えてくれた。
勿論、これを見越してドルモンと別行動を取っていたのだ。

「己ぇ、ハンティングキャノン!」
「迎撃します! ホーリーショッ――!」
すぐさま俺の声に反応し、空に動く影を見つけたケンタルモンはそれに向けて必殺技を放つ。
と、同時に必殺技を放とうとしたユニモンだが、そこへエネルギー弾が迫る。
「引っ掛かったな」
「だねぇ」
と、ドルモンは俺の横に降りてきた。
え? と二体のデジモンが間抜けな声を上げた直後、空の影は地に落ちた。
それと同時、ケンタルモンが狙い撃ちにした枝も地に落ちた。

「まさか、今までの全て作戦の内だったのか……?」
「そ、大声で指示出しておけばお前らも無意識に俺の声を頼りに行動予測するだろ?」
「それで、この見難い霧を利用して同士討ち狙ったんだよね」
まぁ、まさかこうも単純でうまく行くとは思わなかったが……。
とりあえず、ここから先は一対一だ。
それも、嬉しい事にケンタルモンとの一対一。
空飛ばれてちゃ反撃しにくいからな。

「畜生、だが、俺はそう簡単にはやられんぞ!」
「と思ってたら後頭部に何か痛いものがぶつかったりしてね?」
「何?!」
ケンタルモンは即座に後ろを振り向きその右腕についている銃火器を構えて迎撃体勢を整えた。
のだが、特にケンタルモンの後ろに何があったわけでもなく。
一瞬呆ける様子が見て取れた。

勿論、その好機を逃す手はなく。
ドルモンはケンタルモンの後頭部に正確に狙いを定めた鉄球をぶつけていたりする。

「はい、後頭部に何か痛いものがぶつかりましたとさ」
「やり方せこくない?」
「せこいって言ったらな、多数で一人を倒しに来るのも十分せこいと思うぞ?」
「そっか」
日曜朝のあのシリーズ物の批判になりかねないので良い子の皆にはこんな事言っちゃダメだぞ!
て、誰に言ってるんだろうな、俺は……。
まぁいいや、とりあえず、サンティラモンの所に戻って……。
戻って……
戻……戻り方どう行けばいいんだっけ?!

「ほぅ、霧を利用したウマい戦術であるな」
「ん?」
「おっと、紹介が遅れた我が名はインダラモンである」
後ろからサンティラモンと一緒に馬型のデジモンが現れてきた。
何だか少しキャラの濃そうな奴が来たな、と思った……。

まぁ、多分、サンティラモンの仲間なんだろうな。
サンティラモン 完全体 Vi種 必殺技クリシュナ
インダラモン 完全体 Vi種 必殺技アドームクハ
今更来たよ、この素敵解説が……
けど、完全体って何だ?

「さぁ、シェンウーモン殿が呼んでおる。行くぞ、人間よ」
「え? お、おぅ」
「ウマい飯はないが、許すのである」
何なんだろう、この展開は……。
まぁ、行くしかないんだろうなぁ。
しかし、ドルモンの口数少なくないか?
一気に色々出しすぎなんだよ……。
って、誰に言ってるんだ俺は……。



暫く歩いていくとその先にはどでかい木があった…いや、いた。
これが、シェンウーモン?

「フォッフォッ、よぅ来よったのぅ、カネメ君じゃったかのぅ?」
「カナメだ! 藤堂 要!」
軽い既視感を覚えつつもツッコミをいれてしまった……。
だって、金目って何か俺、物みたいじゃん……。
盗まれやすそうだぞ……。
って、んな事考えてる場合じゃなくって。

「ジジモンに会うように言われて来たけど、何をすれば良い?」
「フォッフォッ、ジジモンか、懐かしい名じゃのぅ……。元気にしておったか?」
「え? あ、あぁ、多分元気にしてたんだろうなぁ、アレは……」
「そうか、そうか、ふぉっふぉっ」
知り合いか?
まぁ、年寄りっぽいし、気が合うんだとは思うが……。
将棋なんかも指したりするのか?

って、だぁかぁら!

「それより、俺は何をすれば……」
「時にカナメ君。君は何しにここに来たんじゃ?」
「オマ……。だから、ジジモンに会うように言われてきたんだよ!」
「フォッフォッ、ジジモンか、懐かしい名じゃのぅ……。元気にしておったか?」
あ、あれ、何この既視感……。
というか、同じ事の繰り返しかよ!
ボケ老人か? ボケ老人なのか?!

「カナメ、抑えて抑えて……」
「あ、あぁ……」
「さて、カネメ君。とりあえず、君にやって貰いたい事がある」
「カナメだ」
名前を間違えられたがまぁ、やっと話が進みそうだ。
そして、やっぱりパシりされるのか……。
やっぱりRPGだな。

「カメナ君、君に会って欲しい者がおるんじゃよ」
「カナメな。で、誰に会って欲しいって?」
「うむ、それはの……」
突然声が遠くなる。
俺の周囲だけ濃い霧に包まれているようだった。
え? 何、これ……。
シェンウーモン?

「要、要……」
霧が晴れた時、そこにあったのは……。
「要、起きなさい。遅れるわよ?」
5年前、まだ生きていた頃の母親の姿だった……。
え?

そして、その母の前には寝ている小3の俺がいた。
これは、5年前の俺の家?

「さ、お父さんも待ってるから、急いでね」
「うぅ、あと5分」
「ダァメ、さ、起きて?」
「分かったよ……」
このやり取りは……まさか!
ダメだ! 起きるな、俺!
そのまま寝てろ!

そう叫んでも声は届かず、そこにいた俺はすごすごと起き上がって着替えていた。
あの日、両親と一緒にアトラクションパークへ始めて行った日……。
そして、俺が両親を見た最後の日。



「カナメ! カナメどうしちゃったの?!」
「静かにするのじゃ、ドルモンとやら」
シェンウーモンが目の前で眠る要を起こそうとするドルモンを制する。
そんな光景のあるフォッグフォレスト、シェンウーモンのいる場所。
要は今、シェンウーモンの技、夢幻によって幻を見せられているのだ。

「どういうつもりなの、シェンウーモン……」
「カナメ君の記憶にはこの世界を左右するものが潜んでおる」
「え?」
「じゃから、それを今一度見てもらう為にカナメ君の一番辛い過去を見せておるのじゃ……」
そう説明するシェンウーモンは冷静そうだが、どこか複雑そうな顔をしていた。
ドルモンにはそれが何か分からなかったが、静かに待つ事をさせられるに十分なものだった。

「さて、ドルモンよ。今の内にお主に問おうかの」
「え?」
「お主にとって、カナメ君とは何じゃ?」
「オイラにとって、カナメが何か?」
ドルモンにとってのカナメ。
それは……。
考えてもすぐには答えは出なかった。
当然である、まだ会って間もないはずなのだから。

それでも、と。
ドルモンは考えるのをやめた。
「カナメはカナメだよ。他の何者でもない」
「ふぉっふぉっ、そうかそうか。お前さんは変わりなくて良かったわぃ」
何故かは知らないがシェンウーモンは上機嫌だった。
まるで、古い知り合いにでも会ったかのように……。



対してこちらはそんな上機嫌な雰囲気は皆無だった。
いや、目の前で遊ぶ無邪気な自分だけは上機嫌であった。

「お父さん、お父さん、もう一回、もう一回乗ろ!」
「え、も、もうやめとかないか? 要ぇ〜」
嫌がる父にブーイングしながらそこの俺はジェットコースターに乗れないのを悔しがっていた。
それを母はお父さん怖いのよ、と制して俺を宥めていた。
そして、時計を見てもうそろそろ帰る、と言い出す。

この後はもう鮮明に覚えている。
手を繋いで帰る俺達親子。
そこに一台のトラックが来る……。

ダメだ。
今このタイミングで行ったらまた……

けれど、無情にも親子はあの時と同じタイミング、同じ速度、同じ道で進んでいく。
このままではあの日の記憶をもう一度見ることになる。
それだけは……それだけは……

そして、その瞬間は訪れた。
家族の後ろの方でタイヤのパンクした暴走トラックが見えてくる。
目の前にいた俺はそれに気づいて、振り返る。
だが、両脇の二人は疲れているのかそれに気づいていなかった……。

ふと何か疑問が生まれたが、それが何だったのか分からなかった。
ただ、目の前に映し出されかけていた惨劇に目も心も奪われていた。

止まれ……
止まれ……

「止まれぇぇええええええ!!」
ハッと周りを見回す。
すぐ隣にはドルモンがいた。
体中脂汗がひどかった。

「え……?」
「目覚めの気分はどうじゃ?」
「お前が見せたのか……?」
その時の俺はきっとひどい憎しみの篭った目でそいつを見ていたと思う。
相手の方は俺の目を見て申し訳なさそうに俯いた。

そのまま何もなければ俺はどうかして、壊れてたと思う。
けど、肩にポンと手が置かれているのに気がついた。

「何を見ていたのか知らないけど、過去は乗り越えないと……」
そうだ、アレはもう過去の事だ……。
取り返しようはない。

いつもそう言い聞かせて過ごしてきてた……。
だけど、何か引っ掛かった。

「しかしの、ヤナメ君、君は思い出せたかのぅ……?」
「カナメだって言ってんだろ、このクソジジィ。前からあんなもん忘れてねぇよ……」
「そうか……」
何だかシェンウーモンは残念そうにしていた。
しかし、その時の俺はその事に気づいていなかった。
ただ、過去の記憶が今も鮮明に思い出されて余裕もない。
そんな状態だった。

「今日はもう遅い、一度元の世界に戻りなされ。ドルモンはワシが見ておこう」
「あぁ……」
「それじゃぁ、またね。カナメ」
「おぅ」
こうして俺の旅は二日目を終えた。
この旅の影に蠢くものなど知らずに……

「イグドラシル様の命令だ……。早々に片付けろ、とな」
「さりとて、私達が出るまでもないでしょう。我が美しき部下達に任せましょう」
「ならば、北の方で待ち受けるとするか」
霧の森の遥か上空で見下ろす二つの影。
彼らはいったい……。

星堕ちる迄 第弐話 終